【6.17第4回口頭弁論】原告第2準備書面(2021.4.1付)、被告第3準備書面(2021.6.1付)

古賀礼子弁護士からの報告

予定通り、原告が準備書面2を提出し、被告も準備書面3を提出した状態で、6月17日の期日となりました。

期日間の5月13日付け事務連絡が裁判所からFAXがありました。これは求釈明に対する回答にあたって留意することを指示するものでした。
昨日は、提出書面の確認(陳述)後、裁判長より被告において、事務連絡の指示に留意した回答として十分なのか、という問いに始まり、被告は追加で回答する意向を示しました。事務連絡について意識はしているが、スケジュール的に反映しきれていなかったことを認めておりました。

回答にあたっては、8月末を期限として欲しいということで、引き続き、被告の準備ターンとなりました。
今後の流れとしては、その書面を踏まえて原告側が反論していくことになりますが、その前に一旦期日を入れるということで、次回は9月14日13時半706号法廷となりました。
原告側は4月1日に求釈明についての補充書面を提出したほか、特に動きがないように見えますが、現在、研究者の先生方の意見書の準備を進めております。
提出にあたっては、被告の主張を踏まえて検討した方がよいかもしれず、そうすると、次回期日までの提出ではないかもしれませんが、タイミングは検討しつつも、引き続き準備をしてまいります。
被告の回答が不十分であることはわかっていて、それは単にさぼっているとか嫌がらせというより、それ以上の回答が困難なのではないかと推測しており、もうこれ以上の被告の回答は期待できないのではないかと想定していたところです。ですので、次回期日には原告が反論準備のターンになることを覚悟していたところでしたが、意外にも、裁判所の方でも、そして、被告自身も、回答が不十分という認識で、追加するようですので、これは悪くない展開だと受け止めております。
被告の主張を曲解して叩くような噛み合わない議論に陥ることは避けたいので、丁寧に被告の言い分を聞き取り、その上で、現行制度の不合理さを明らかにしていければと思っていますます。
遅々としているように見えますが、意味のある進行であると考えております。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。