最終弁論(2023.3.2)準備書面ほか

3月2日に行われた最終弁論で陳述した準備書面、書証等を公開します。当日は弁護団から、裁判中に亡くなった原告の柳原賢さんを継承した、お母さんの柳原みきさんの陳述書が代読されました。コロナで間引きをやめた傍聴席もほぼ満席で注目の高さがうかがえます。

判決は

6月22日(木)14:00~ 東京地裁705法廷

で言い渡されます。

以下準備書面結語から

以上より、原告らの受けた損害を慰謝することを求めているが、これにとどまらず、親子断絶をはじめとする人権侵害を伴う現行法を子どもや孫の世代に残してはいけないということも原告らは理解している。単独親権制を撤廃する法改正は、必ず、現行法に個人の尊厳を無視した致命的な欠陥があることに向き合ったものでなければならない。原告らは現行法により親であることを否定され続けている「親」である。親子の人権を侵害する法律を改正する努力も、「親」の責務であり子育てである。

親が子を養育し子が親から養育を受けることを肯定してほしい。親に対しては、かけがえのない子どもの存在を喜び尊んであげてほしい。子に対しては、あなたのお父さん・お母さんがいてよかったね、と言ってあげてほしい。 

そのために、本件判決で、現行の単独親権制が明確に違憲であることを堂々と打ち出していただきたい。