第8回口頭弁論レポート、国側準備書面(5)公開

まず、新年度となっての期日でしたので、裁判長が交代していることが判明し、「弁論の更新」がされました。期日間に提出された、被告第5準備書面の陳述、乙9号証(写し)の提出という書面の確認をしました。(下記)

これを踏まえて、原告側の意向を確認されましたので、今回の被告第5準備書面が、これまで続けて提出されてきた原告準備書面3・4に対するまとめた反論のはずであるが、原告としては、被告の主張を踏まえて議論を深めてきたのに、被告は抽象論を繰り返すもので、議論の積み上げがなされていないという印象があることを代理人が口頭で述べました。その点についての反論ないし指摘を原告の方で書面を用意する予定にあるが、そのためだけの期日を用意する必要があるとは考えておらず、手続きを前に進めていく意向を伝えました。具体的には人証予定であることを明確に伝えました。被告にも意向の確認があり、被告の主張立証予定は特にない、というものでした。裁判所としても、人証に進むということを踏まえ、続けて、人証予定の内容についての確認がありました。人選としては、学者あるいは専門家等第三者の証人を1名以上、また原告本人尋問を最低でも6名を現時点では予定していることを伝えました。次回までに予定を固めて人証申請をすることとなり、次回期日で採用をしていくこと、意見書や陳述書について必要に応じて追加して提出予定であることが確認されました。こうしたことで、準備期間として3ヶ月ほしいという原告側の申し入れを受け、9月上旬までの準備を踏まえ、進行について、合議体で協議するということで、一旦休廷となりました。

5分程度の休廷後、弁論が再開し、書面提出期限を9月9日とすること、次回期日は9月22日とすることという調整になりました。

この次回期日調整に関して、次次回に、尋問手続が予定されることから、尋問時間や順番についての細かい協議を非公開の進行協議期日で行うことが提案されました。場所は同じ法廷であり、事務的な協議という意味で、公開しないが、原告の参加は妨げられないということが確認され、原告側として、異議なし、被告側もしかるべく、という意見となり、進行協議期日を行うこととなりました。

そこで、次回は令和4年9月22日(木)、14時から進行協議期日、15時から弁論期日となりました。

休廷はさみ25分ほどの期日となり、傍聴席はほぼ満席、多くの関心を得ながら、いよいよ共同親権訴訟は終盤に差し掛かっています。

引き続きよろしくお願いいたさいます。(古賀礼子・代理人)