控訴審第1回口頭弁論日「ハチャメチャ家裁祭」2023年11月2日

12時 東京家裁前アピール・申し入れ
家裁の職員が4名出てきて申し入れに対応。調査官室に申し入れた。はじめて来てくれた方も3名ほど参加。調査官室は総務課に行けと言うがそのまま申し入れ書を手渡す。

13時 東京高裁前門前集会。1時間ほど情宣をしながら来た人で交代でマイクでしゃべった。

15時 東京高裁808号法廷で共同親権訴訟控訴審 第一回口頭弁論。808号法廷の中には、総勢30名程。

原告席5名(宗像さん、森田さん、渡辺さん、竹内さん、小畑さん)。弁護団席3名(稲坂さん、古賀さん、富田さん)。判事席3名(土田昭彦裁判長、大寄久裁判官、園部直子裁判官)。書記官席1名(酒井葉子書記官)。被告席2名(国の代理人2名、氏名不詳)。傍聴人席約15名。

裁判官が入廷して開始。開始早々に土田昭彦裁判長は「答弁書を出しているから、弁論としては続行しない、これで弁論を終結する」と冒頭で結審を宣言。虚をつかれた感じの法廷内。
 慌てて稲坂弁護士は「答弁書に対する反論をしたい」と伝え、戸惑いながらも弁論が続行できる糸口を探す。
 それに対して土田昭彦裁判長は、とても迷惑そうな顔と態度で、さっさと畳み掛けるように、「答弁書に対する意見を出してもらえれば、それをちゃんと読みますから」「ここで、評価に関しては弁論をしない。判決は1/25の13時30分から。」と、有無を言わせない感じで終了。約3分間で控訴審は結審し、次回期日は1/25(木)で判決と宣言された。

 808号法廷を出て待合室で傍聴人と弁護団でシェアリングの時間を設けた。宗像さんが冒頭挨拶、弁護団からの説明、傍聴参加者数人からの質問に弁護士稲坂さんが答える。待合室でのシェアリングの時に、遅れてやってきた傍聴希望者が「えっ、もう終わったのですか?」と驚いていた。

15時30分 霞ヶ関の東京高裁から、永田町の衆議院第2議員会館 第4会議室へ移動。通行証係りの竹内さんが衆議院第2議員会館の入口で誘導してくれる。院内集会の会場準備、皆で資料セット組み。
 松村さん佐藤さんで撮影環境・プロジェクター映像のセット。司会の小畑さん全体の進行の確認をしつつ、森田さんと一緒に、第4会議室内の壁に「家」「庭」「裁」「判」「所」「が」「ヤ」「バ」「い」「!」と習字で書いた紙を貼る。受付には宗像さんと工藤さんが座り、参加者に資料一式を配布。

 院内集会参加者は議員除き総勢34名。マイクマン渡辺さんが集会での発言者に、その都度マイクを届けていく。
 16時30分 開始、冒頭挨拶で宗像さん発言「今日の家裁への申し入れで職員が4名も対応に出てきた、注目されている証拠だと思います」「当事者が司法に直接モノを申した。それの効果が表れてきているんだと思います」
 16時35分 議員発言で梅村みずほ参議院議員の発言「短い数分間の公判を傍聴しました。共同親権が山場なのだと感じました」。

16時40分 弁護団報告。

 弁護士稲坂さんの発言「裁判所はいつも親権は人権ではないと言い出し、人権や憲法をごちゃ混ぜにして複雑な論理を展開する」。
 弁護士古賀さんの発言「今日、まさかの結審だったが、裁判長の雰囲気を見ていると、共同親権運動の効果が出ている感じがした。差別を撤廃して意味のある法改正に繋げたい」。
 弁護士富田さんの発言「一審判決のおかしさは、裁判所の人権判断のおかしさだ。憲法の人権として養育権を認めない裁判所のおかしさ」
 弁護団と参加者の質疑応答の中で出てきた発言。答弁書5ページの大阪地裁令和5年判決に関連して、弁護士古賀さん「養育権も人権じゃないから憲法13条違反ではない、というのが裁判所の主張」、弁護士稲坂さん「親権も人権じゃないから憲法13条違反ではない、というのが裁判所の主張」、弁護士稲坂さん「別居が憲法よりも上位概念になっている」

17時 団体アピール。自然的親子権国賠の方からのアピール。弁護士松野さんから支援措置問題の訴訟のアピール。佐藤さんから神奈川子どもの権利を守る会からのアピール
島津から【犬神家の民法改正@諏訪】のアピール。

 17時30分 パネルディスカッション「家裁のデタラメ」。パネリスト三輪さん・森さん・宗像さん。三輪さん「家裁は心から「本当に子どもを会わせない方が良い」と考えている」。森さん「うちの娘と一緒に別居親を取材していて、娘は「日本がこんな国だとは思わなかった」とつぶやいた」。宗像さん「家裁は戸籍の処分官庁。親権の根本は支配権です」。

パネルディスカッションは、三輪さんの大阪テイストの語り口が「家裁ハチャメチャ祭」の場を温めていく。ハチャメチャ&デタラメなエピソードを聞いていると、ナンセンス小説やSF小説の朗読を聞くようでもあり、落語の寄席を観ているような感じだ。

 デタラメ過ぎて、もはや笑うしなかない極限値まで到達している。森さんは「別居親から集めた「家裁のデタラメ」エピソード64選!」をもとにして商業出版を目指していると報告。宗像さんは11月下旬に新刊書籍『結婚がヤバい!』を出版することを報告し、法律婚優先主義にモノ申す。

 参加者とパネリストの質疑応答での参加者の発言。「この国賠で「同居親」と「別居親」の差別が可視化された」、「差別をする側は「私は差別をします」とは言わない。差別する法務省」、「家裁は子供の利益のための単独親権」、「家裁は反省しないなーと感じる。家裁は改める気がない」
 18時15分 原告挨拶。原告森田さんから挨拶で、大学生のお嬢さんの成人式・振袖準備のエピソード。カンパ袋が会場内を一周し、本日のカンパは27,120円のお気持ちが集まった。


 18時20分 院内集会終了。

 懇親会の参加者(15名)は、永田町から坂を下って赤坂見附の大戸屋へ移動。(島津)